十週分のおこづかいである、1000円を払って買った、菊切手17グラム(250枚入り;小判切手も60枚近くあり)を十週間かけて整理して行きます!
前回は61枚入っていた、菊切手3銭(紫)を色別に分類して、初期製造の切手と後期製造の切手を割り出す事ができました。
今回は、同じ菊切手3銭(紫)を、消印に注目して分類していきたいと思います。この切手の使用中に二度大きな手押し消印の変更があったため、消印の種類や日付に注目することにより、その切手の使用時期が分かり、そこから切手の製造時期を推測する事ができます。
「二度大きな手押し消印の変更があった」ということは、合計で三種類の手押印が使用された事になりますので、まずはそれについて説明しますと、
こちらは、丸い印影の中に区切り線が一本入っていますので、収集家からは「丸一型日付印(通称「丸一印」)」と呼ばれています。1888年9月1日(明治21)から1905〜9年まで日本中の郵便局で使用された印です。この印は、3銭(紫)の初期、中期、後期製造の切手に満遍なく押されているようです。
次に、1900年12月29日(明治33)以降1905年にかけて、大都市の郵便局で使用された、「丸二型日付印(通称、丸二印)」です。丸い印の中に線が二本入っているため、この名称がついています。
この印も、3銭(紫)の初期、中期、後期製造の切手に満遍なく押されているようです。
最後に1906年1月1日(明治39)年から使用が開始された「櫛型日付印(通称、櫛型印)」です。丸い印の中に二本の区切り線があるだけでなく、「櫛」の模様が二カ所入っているのが分かりますか?
この印は、3銭(紫)の初期製造の切手(暗い赤紫のシェード)の製造時期には使用されていませんでしたので、この印が押されていたら、中期もしくは後期製造の切手と推定して良いかもしれません。
で、切手類をこの三種類の消印別に一列ごとに並べてみました。
こうやって並べてみると、日付がハッキリと読める使用済みばかりではないことにきづきました。
でも買った時の事を思い出してみると、一枚4円程度で買った切手の中から、郵便局名や日付や消印の種類の分かる使用済み切手が何枚も出てきたので、良かったと思います。
コレクターの中には、使用済み切手を消印別に収集している人もいるくらいなので、郵便局名や消印の種類が違ったら、粗末にせず、違う切手として手元に収集品として残しておいてもいいかなーと思いました。こう考えてくると、最初61枚も同じ切手があると思っていたのに、要らない切手はほとんどないように思えてきました。
でも、実は、この切手の分類には、色(シェード)や消印と並んで、もう一つ大きな分類方法である目打のバラエティがあるということを知りました。来週はそれについて調べてみたいと思います。