スタンプクラブをご覧になっている、ジュニアの皆さんこんにちは。月刊ジュニア切手ニュースでも何名かのジュニアの方から要望があった「リーフ作り」について、短期的に連載を書きたいと思います。毎週更新されている「100円コレクション」でも、菊切手の連載の中で、そろそろリーフ作りの話が出てくる頃です。そちらもあわせてご覧下さい。
ところで筆者はリーフ作りを、あくまで切手展の為の手段と割り切っています。逆に言えば、日常的な収集品の整理の為に一切リーフを作りません。古い切手収集の指導書等には、よく「切手収集家はすべての切手をアルバムリーフに整理しなければならない」等と書いてありますが、これは間違いです。
このような間違いが起きてしまった原因は、昭和時代の大半は、海外渡航も簡単ではなく、海外の切手収集の動向を正しく理解できていなかった時代の収集家が書籍を書かざるを得なかったからなのです。筆者は年に何度も海外の収集家と交流しますが、一流と言われる切手収集家であっても、その整理方法は様々で、リーフを愛用する人もいれば、大半の切手をストックブックに収納している人もいます。要は趣味なので、日常の収集品の整理は好きにやればよいのです。(買った切手の整理・保管方法を参考にしてね。)
その一方で、切手展に出品するコレクションについては、好き勝手にやることは必ずしも好ましい事ではありません。ある程度は他の切手収集家が展開するのと同じ方法でコレクションを披露しないと、わざわざ交通費を払い時間を費やして展示を見にきてくれるお客さんはがっかりしてしまうでしょう。
展覧会に展示するコレクションと、自分しか見ない日常の収集品との大きな違いは、そのコレクションをみるお客さんの視線を気にしなければならない点なのです。でも何に気をつけたら良いでしょう?
難しく考えることはありません。私は気をつけるのは大きく二つだと思います。
- 美しい展示になるように頑張る
- 飽きさせない展示になるように頑張る
これ、簡単に見えますけれど、難しいですよ。でも展示リーフ作りをしていくなかで迷う事があったら、いつでもこの二つのポイントに立ち返って、自分の心に質問をしてみてください。それで答えが見えてくるのではないでしょうか。
では次回以降は、更にポイントをブレイクして、お話ししていきたいと思います。