十週分のおこづかいである、1000円を払って買った、菊切手17グラム(250枚入り;小判切手も60枚近くあり)を十週間かけて整理しています。
連載はまだ八回目なのですが、途中でブログの更新をさぼってしまったので、十週間が過ぎ、僕のお小遣いも毎週百円ずつチャージされてきました!そこで貯めたお金を先週使う機会がありましたので、これから数週間は、そこでゲットした物をご報告したいと思います。
前回の連載(その7)で、菊切手1銭5厘にぶ紫を二枚貼った群馬県で使用された書状を切手市場で100円で入手した話をしました。スタンプクラブで始まった切手展向けのリーフ作り講座を見ても、切手のコレクションには使用例があるとないとではルックスが大違い。僕も欲しいなぁ(しかもなるべく安く)と思っていたときに入手したのですが、やはり一種類の切手について入手できると、他の額面の切手の使用例も欲しくなるもの。そんな時に家族旅行で行く大阪で切手の集いがあることが分かり行ってきました。
大阪の切手のつどいは、ジャパンスタンプ商会の開く、大阪駅前第3ビルバザールという切手のフリマで、毎月開催の切手市場と違い不定期開催です。僕は6/1に買い物をしてきたのですが、なんとビックリ。まず入口で最新版の日本切手カタログをもらえました。ただです!そしてstamp clubもこれまたタダでもらえました。すごーい。その後で切手やカバーの売り物をテーブルに並べているお店を見て回りました。
菊切手の書状は沢山ありました。高いのだと一万円を越える物もありましたので、そーーっと傷つけないように見ましたが、100円の書状は中々みつかりません。300円とか500円はまだみつかるのですが・・・。でも、そんな中で「ミステリー」という札を掲げたお店で、100円均一セールというのがあって、ぱらぱら見ていたら、菊切手を貼った物があるじゃないですかーーー。
その中から今日は10銭切手を貼った一通をご紹介します。この書状の最大の特徴は、書留という朱色のはんこです。そして下の方には備中倉敷郵便局の書留ラベル573番が貼られています。書留というのは、今でも郵便局でやっているサービスですが、ポスト投函ではなく窓口から差し出した時に、郵便局の方で郵便物の引受を記録して届けるサービスなんだそうです。確実に届く分手間賃が余計に掛かり、本来3銭で出せる書状に対して、書留料金は7銭もかかります。でもその為に合計10銭の書留書状には、10銭切手を一枚貼った書状がよく見られるそうです。
ちなみに差出人は、岡山県の倉敷紡績株式会社で、今もある会社だそうです。明治35年3月3日差し立てで岡山県内の吹屋村(川上郡)に送っています。東京に帰ってから、この書状を知り合いの大人の収集家の方に見てもらったところ、貼り付けてある切手の目打ちが一部完璧でないところもあるけれど、100円での入手はそうそう叶わないからまずは買ってよかったと思うよ、いつまでも手に入らないとつまらないからね、と言ってもらえました。