十週分のおこづかいである、1000円を払って買った、菊切手17グラム(250枚入り;小判切手も60枚近くあり)を十週間かけて整理しています。
連載はまだ十回目なのですが、途中でブログの更新をさぼってしまったので、十週間が過ぎ、たまったお小遣いを、たまたま家族旅行に行った先の大阪駅前第3ビルバザールという切手のフリマで使い入手した菊切手の書状などの使用例を毎週一点ずつ報告しています。今週は最後の1通をご紹介します。
じゃじゃーーん。
外国あてのカバーです。差し出し郵便局は、門司局なのですが、「MOJI」という局名以外は薄くて読めませんでした。ただ、宛先については、封筒の裏表の読解を頑張って、ドイツ・メクレンブルグ・ヴストロ 1905.5.13 到着 とわかりました。
1905年、つまり明治38年の日本は日露戦争でロシアと戦っていた時期ですから、そんな時期の外国宛てのカバーが100円で買えるなんて切手収集は面白いなぁと思います。ちなみに当時の外国宛て郵便はすべて船便で、差し出してから受取人に届くまでヨーロッパだと一月以上かかったのではないかと思います。郵便料金については、1897.10.1(明治30年)-1907.9.30(明治40年)まで書状15gまでごとに10銭ですからあってると思います。
東京に戻って大人の収集家の方にアドバイスを受けたのは、10銭の外信船便はおさえておきたい使用例で、このカバーの様に欧文消しカバーばかりではなく、和文消しカバーもあるとのこと。そんな中で「MOJIの欧文印はいいね。薄いのが残念だけど。」と言われました。また、「郵便料金から分かると思うけど、外信船便は15gまでごとに10銭だから15gを越えて30gまでは20銭だよ。だから20銭のカバーも安く手に入るといいね」とのこと。なるほど。そういう可能性はありますね。今後買い物するときに気をつけたいと思います。
ちなみに僕は大阪駅前第3ビルバザールという切手のフリマで、10銭のカバーを2通買いました。一通目は、連載の八回目に紹介済みです。なぜ2通買ったかというと、片方が国内使用(書留書状)で、もう片方が国際使用(外信船便書状)だったからです。伝統郵趣では、各切手について使用例を2,3通ずつ展示するのが最も良いと言うのを聞いたことがあるので、どうせ百円で買えるなら両方揃えたいと思って、買ってみました。他の額面はさすがにこうはいかないでしょうが、チャンスがあれば狙いたいです。